クレジットカードには様々な種類があるため、使い方や重視するポイントによって選び方が違います。
自分に取ってお得な付帯サービスや特典のあるクレジットカードを選びたい、と思われることでしょう。
今回は、学生・新社会人・20代・30代の方向けにクレジットカードの選び方を解説します。
カード初心者におすすめのクレジットカードを紹介しているので、迷っている方はぜひ参考になさってください。
- クレジットカードの選び方で重視するのは還元率と付帯サービス
- 30代のクレジットカードの選び方ではステータス性もポイント
- 個人事業主のクレジットカードは利用限度額で選ぶ
【学生】クレジットカードの選び方・3つの基準
生まれて初めてクレジットカードを持つ人のほとんどは学生です。
クレジットカードを使う生活を成功させるためには、クレジットカードの選び方が重要。
とはいえ、初めてクレジットカードを手にする人が自力で自分にぴったりの1枚を見つけ出すのは難しいでしょう。
このように思って、いまだにクレジットカードの申し込みに手が出せない状態でしょうか。
- ポイント還元率が高い
- 将来性がある
- 特典・付帯保険が豊富
では、学生向けにクレジットカードの選び方を一つずつ解説しましょう。
ポイント還元率が高い
まず、ポイントが良く貯まり、ポイントの交換レートが高いクレジットカードを優先的に選びましょう。
カード利用額に対してどれほどの割合で還元されるかを示しています。
一般的なクレジットカードは、ポイント還元率が0.5%です。
しかし、特定加盟店でのボーナスポイントや優待サービスなどにより、1~2%のポイント還元が期待できるクレジットカードもあります。
初めてクレジットカードを使うのであれば、長期的な目で見て還元率が高くお得な1枚を選びたいものですね。
将来性がある
クレジットカードの中には、学生向け・社会人向け・法人向けなどさまざまな方を対象にして、付帯する特典を変えている場合があります。
学生のうちは、学生向けの特典が豊富なクレジットカードが魅力的です。
在学中はもちろんお得ですが、卒業したら別のクレジットカード選びをしなければなりません。
学生の間に貯めたマイルやポイントが、卒業後に作るクレジットカードに連携できなくなると損をしてしまいます。
初めてのクレジットカードを選ぶときには、社会人になってからもお得に使える将来性を意識しましょう。
- ポイントのマイル変換
- 電子マネー機能付き
- 交通系電子マネーと連携可能
特典や付帯保険が豊富
学生に伝えたいクレジットカードの選び方、3つ目のポイントは特典や付帯保険の充実度です。
クレジットカードの種類によって付帯されているサービスにはかなり差があります。
学生の間は、年会費無料のカードの中でできるだけ特典が豊富な一枚を選びましょう。
付帯されている特典・サービスが自分に取って必要かどうかをチェックしてください。
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- 特定加盟店ボーナス加算
- ショッピング保険
【新社会人・20代】クレジットカードの選び方・3つの基準
大学生・新社会人の20代が初めてクレジットカードを作るときにどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか。
20代向けにクレジットカードの選び方を解説します。
- 学生・社会人の両方でお得なカード
- 20代でも申し込み可能
- 年会費
では、それぞれのポイントを詳しく説明していきます。
20代でも申し込めるか
初めてクレジットカードを申し込むのであれば、自分が申し込み基準を満たしているかを確認する必要があります。
クレジットカードの申し込み基準には年齢が定められており、ほとんどの場合18歳以上です。
中には年齢制限の範囲が狭く定められているカードもあります。
- JCB CARD W:18〜39歳
- 三井住友カードデビュープラス :18〜25歳
- JCB GOLD EXTAGE :20〜29歳
- 三井住友カードプライムゴールド :20〜29歳
10代後半から20代向けに対象年齢が絞られているクレジットカードは、新社会人や大学生でも審査に通りやすいのでおすすめです。
年会費の負担
クレジットカードの選び方で気にするべきポイントは年会費。
特典やサービスの充実度によって年会費は異なります。
また、利用回数や利用年数によって年会費が変わるクレジットカードもあるので注意しましょう。
- JCB CARD W :無料
- 三井住友カードデビュープラス :初年度無料
(2年目以降1,375円 ※年1回の利用で翌年度無料) - JCB GOLD EXTAGE :初年度無料
(2年目以降3,300円(税込))
年会費がかかるクレジットカードを発行したものの、思ったより利用が少なく無駄に年会費を支払っているように感じる場合があります。
20代のうちは、できるだけ年会費が無料のカードを選びましょう。
学生・社会人でお得に利用できるか
20代は学生から社会人に生活スタイルが変化する重要な時期です。
初めてクレジットカードを選ぶときには、学生・社会人の両面から見てお得な付帯特典があるかをチェックしましょう。
例えば、通勤通学に利用できる交通系電子マネーとの連携サービスや、車通勤になったときのためのETCカード無料付帯などです。
自分の生活に合った特典を選べば、カードライフを快適に送れるでしょう。
卒業旅行の予定があるなら、旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードがおすすめですよ。
選び方からおすすめする学生・20代・新社会人向けのクレジットカード3選
では、これまで紹介してきた学生や新社会人向けのクレジットカードの選び方を参考に、おすすめのクレジットカードを3つ紹介しましょう。
- JCB CARD W
- 三井住友カードデビュープラス
- リクルートカード
JCB CARD W
JCB CARD Wは、高校生を除く18歳以上39歳以下の若者向けクレジットカードです。
年会費は永年無料。
気になるポイント還元率は、1.00%~10.50%と高めなのでお得に利用できます。(※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合)
セブンイレブンやスターバックスなどでの優待店舗利用では、さらにポイント還元率が上がりますし、ネットショッピングでは最大20倍の還元を受けられるのが魅力。
三井住友カードデビュープラス
三井住友カードデビュープラスは18歳~25歳の若者を対象にしているクレジットカードです。
ポイント還元率は1.0%で年会費は初年度無料。
ただし、年1回の利用があれば翌年度も年会費無料になります。
26歳以降は自動的に三井住友カードのゴールドカードに切り替わるため、将来性を考えてもお得で便利な1枚です。
リクルートカード
リクルートカードは安定した収入があれば、18歳以上が申し込めるクレジットカードです。
年会費は無料。
一般的な還元率0.5%に比べて、リクルートカードのポイント還元率は1.2%と高めです。
公共料金や普段のショッピングなどの利用でも1.2%のポイントが還元されます。
また、リクルート関連のサービスでカードを利用するとさらにポイント還元率が高くなるのは見逃せません。
【30代】クレジットカードの選び方・3つの基準
最近ではキャッシュレス決済が増え、現金での支払いシーンが減っています。
時代の流れにのって、30代のクレジットカード保有率は85%を超えているのが事実。
中には、30代の時点で2~3枚のクレジットカードを保有している人もいます。
20代のときとは違い、コスパだけではなくステータスや人気度などからも考えたクレジットカードの選び方を紹介しましょう。
- 還元率
- ステータス
- 旅行や出張に役立つ特典・付帯サービス
では、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
還元率
まずクレジットカードの選び方で注目するのは、ポイント還元率。
30代になると給与やボーナスなどの収入が増加することによって支出も増えます。
また、結婚や出産などの生活スタイルの変化により出費も増えることが予想されるでしょう。
ですから、できるだけお得に使えるポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶのがポイントです。
出費が増えても、高い割合でポイント還元されれば家計の負担を減らせるでしょう。
ポイント還元率をチェックするときには、特定加盟店の還元率UPやよく使うショッピングサイトでの還元率を確認するのがおすすめです。
有効期限の長いポイントが貯まる高還元率なクレジットカードがおすすめです。
ステータス
30代になると、学生や新社会人のころから使っているクレジットカードに物足りなさを感じてくる人もいます。
よりステータスが高く、特典が充実しているクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
クレジットカードには一般カードの次に、ゴールドカード、プラチナカードとランクが定められており、ランクが上がるほどステータスも高まります。
また、特典の種類によっては年会費が数万円になる場合もあるので注意しましょう。
ゴールドカード・プラチナカードであればよいというわけではありません。
自分が必要としている付帯特典のメリットと年会費を比べて、扱いやすい最適な1枚を選んでください。
旅行や出張で使える特典
仕事で遠出することが多い方は、ポイントのマイル交換などの飛行機に関連する特典をチェックしましょう。
ショッピング利用分がマイルで還元されるクレジットカードなら、自分でポイントをマイルへ交換する必要がないので便利です。
その他にも海外旅行保険・国内旅行保険の補償額や利用できる電子マネーなどもチェックしておきましょう。
選び方からおすすめする30代向けのクレジットカード3選
では、30代向けクレジットカードの選び方を参考に、おすすめのクレジットカードを3選紹介しましょう。
- アメックスゴールドカード
- 三井住友カードゴールド
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
アメックスゴールドカード
ステータスカードとして有名なアメックスゴールドカード。
クレジットカードの契約を継続して入れば毎年豪華特典を受け取れます。
たとえば、ゴールド会員向けホテルのクーポン券やスターバックスのドリンクチケットなどがプレゼントされるお得な1枚。
年会費は31,900円(税込)とかなり高額ですが、ステータス性が高く一般カードにはない特典を受け取れるのでおすすめです。
ポイント還元率は1.0%で、20歳以上の方が申し込めます。
三井住友カードゴールド
30歳以上から申し込める三井住友カードゴールドは、まさに30代におすすめのステータスカードです。
大手コンビニやマクドナルドは優待店舗であり、利用額の2.5%がポイントバックされます。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
一般カードよりも充実した特典をお得な年会費で利用したいなら、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカードがおすすめ。
国内ショッピングでは永久不滅ポイントが1.5倍還元されます。
さらに、海外旅行保険・国内旅行傷害保険は最高5,000万円の補償がついているので安心。
本会員だけではなく、家族にも最高1,000万円までの家族特約を付けられます。
家族で海外旅行に出かける機会の多い方や、将来的に海外への旅行・出張が増える可能性のある方におすすめです。
【個人事業主】クレジットカードの選び方は利用枠が重要!
個人で仕事を請け負っている人が、クレジットカードを賢く利用するためには選び方を知る必要があります。
個人事業主が知っておくべきクレジットカード選び方のポイントは3つ。
- ポイント還元率が高い
- 利用限度額が高い
- 年会費がお得
ビジネスカードは一般的なカードに比べてポイント還元率が低い傾向にあります。
ですから、ビジネスカードの中でも還元率が0.10%でも高い1枚を選ぶようにおすすめします。
また、年会費はできるだけ安く10,000円以内のカードを選びましょう。
ビジネスカードのほとんどは年会費がかかるので、0円にすることはできないにしても高すぎないカードを選ぶことで無駄な出費を減らせます。
最も注目したいのはカードの利用枠。
個人事業主とはいえ、経費の支払いのために利用額が高額になる可能性は否めません。
利用限度額が最低100万円以上のクレジットカードを選びましょう。
事業規模に最適な利用枠へと変更可能なのでおすすめです。
【国際ブランド別】クレジットカードの選び方
クレジットカードには国際ブランドがあります。
日本で発行できるクレジットカードの国際ブランドは以下の通り。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- Americanexpress
- ダイナーズクラブ
では、国際ブランドを基準にクレジットカードを選びたい時に何に注目すればよいのでしょうか。
国際ブランドによる特徴の違いやメリットについて紹介しましょう。
また、使っているクレジットカードの国際ブランドを変更したくなった時の方法についても解説します。
国際ブランド別の特徴とは?メリット・加盟店数などをチェック
国際ブランド | 世界の加盟店数 | 特徴 |
---|---|---|
VISA(ビザ) | 3850万店 | 世界の加盟店数1位。クレジットカード決済可能ならVISAはほぼ使える。年会費や対象年齢などの種類が豊富。 |
MasterCard(マスターカード) | 3850万店 | 世界の加盟店数2位。ヨーロッパ圏はVISAよりも浸透している。ワールドカップ開催年に特別デザインカードが発行されるのでサッカーファンに人気。 |
JCB(ジェイシービー) | 2500万店 | 日本初の国際ブランド。日本国内では加盟店数1位。海外では使い勝手が悪いが、ハワイなどの観光地では日本語サービス・ラウンジ利用などのサービスが可能。 |
American Express(アメリカン・エキスプレス) | 2400万店 | 持っているだけでステータスになる。一般カードのワンランク上のサービスを受けられる。JCB加盟店ならAMERICAN EXPRESSも利用可能。 |
Diners Club(ダイナースクラブ) | 2400万店 | 世界的に最高ランクのステータスカード。 |
クレジットカードの発行会社だけではなく、国際ブランドの違いも把握しておけば自分の目的に合わせて最適な1枚を選べるでしょう。
国際ブランドを変更したくなったらどうする?
結論から言うと、国際ブランドの変更は不可能です。
持っているクレジットカードを一度解約して、新しい国際ブランドのクレジットカードに新規で申し込まなければなりません。
ですから、今まで使っていたクレジットカードの特典内容や貯めたポイント・マイルを新しい国際ブランドのクレジットカードに引き継ぐことができないというデメリットがあります。
例外として、カードの国際ブランドを変更する特設ページを設けているカード会社もありますが、クレジットカード番号は変更になりますので関連した支払い手続きが面倒に感じるでしょう。
クレジットカードを発行する際は、国際ブランドの選び方にも十分注意しましょう。
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株式会社ウィルズ マーケティング室 山中 慶太郎 (Keitaro Yamanaka) 慶應義塾大学卒業 株式会社ウィルズ並びに、 ウィルズ子会社ネットマイルの マーケティング業務を統括。 本トピックでは、有識者の監修を行い、 消費者志向自主宣言のポリシーの基、 幅広く金融商品に関するご紹介を行っております。 記事内容に関する、誤りの修正、 ご質問などがございましたら、 当社、お問い合わせフォームからお申し出ください。 |